コンビニへの関心

©株式会社長崎新聞社

 「美しすぎるコンビニ」。スナック菓子の袋はしわを伸ばして垂直に立て、カップ麺は商品名が分かるよう正面向きに並べる。本紙2月の石だたみ欄が紹介した長崎市のあるコンビニは、商品の陳列方法がすごいと話題になり、ネット上でも情報が拡散したようだ▲身近な存在のせいか、コンビニに無関心ではいられない人は、少なからずいそうだ。先日は、コンビニについて考えてほしいと問い掛ける投書が本紙声欄に載った▲物心ついた頃からコンビニが当たり前にあった世代であろう28歳の女性が、24時間営業による環境への悪影響や食品廃棄などの問題を指摘した▲これに対し寄せられた感想や意見が興味深かった。問題点よりも利点を強調する声が中高年から多く上がったのだ。なかった時代を知る世代こそ、日常必要な物がすぐ買える便利さに一票を投じたいのかもしれない▲たとえ賛否両論あろうと、今や多くの地域でコンビニのない生活は考えられない。商店街、住宅地、農村地帯の幹線道路沿い。県内には500店以上のコンビニがあり、全国一律の商品とサービスを提供している▲それは半面、特色のない画一的な店が広がっているということでもある。「美しすぎるコンビニ」が関心を引いたのは、それに対するささやかな反作用でもあるだろうか。(泉)