マツダ、石油世界最大手と研究へ 二酸化炭素排出量削減で

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 マツダは世界最大の石油会社でサウジアラビア国営のサウジ・アラムコなどと共同で、二酸化炭素(CO2)の排出量を減らす研究を始める。原油の採掘から自動車の走行までに出るCO2を総合的に削減する考え方の普及につなげる。

 マツダによると、アラムコが自動車の燃料に使えるナフサを開発する。ガソリンよりも生産段階のCO2排出量が少ない石油製品のためだ。マツダは産業技術総合研究所と協力し、ナフサで動く高効率のエンジンを研究する。少量を空気と混ぜ、圧縮して燃焼させる方式を採用する。2020年をめどに実証する。

 ナフサエンジンが普及する可能性は低いが、マツダは「効果的なCO2低減技術の開発など成果が期待できる」としている。

 車の走行で出るCO2について、マツダは燃料の生産や輸送の際の排出も含める考え方「ウェル・トゥー・ホイール(油井から車輪まで)」を提唱している。この考え方に基づくマツダの取り組みを知ったアラムコから、共同研究の打診があったという。

 環境に優しいとされる電気自動車(EV)も、火力発電の電気で動く場合は多くのCO2を出しており、世界で進むEVシフトに警鐘を鳴らす狙いもある。両者にはEVの市場拡大が逆風になるという共通点もある。

 マツダは原油の採掘から車の走行までのCO2排出量を、30年の全車平均で10年より50%減らす目標を掲げている。