印ブーシャンの前社長逮捕、資金流用の疑い

 インドの中堅鉄鋼メーカー、ブーシャン・スチールのニーラジュ・シンガル前社長が先週、同社の資金を流用した疑いで重大不正捜査局(SFIO)により逮捕された。

 シンガル氏はブーシャンの創業家出身。ブーシャンは過剰債務でインド破産・倒産法の適用に追い込まれ、会社法審判所(NCLT)や債権団によって5月にタタ製鉄へ大半の株式が売却された。

 現在、ブーシャンの取締役会長にはタタ製鉄CEOのナレンドラン氏が就き、経営トップの座を追われたシンガル氏はタタの買収について不服を申し立てていた。

 ブーシャンはオリッサに高炉2基の一貫製鉄所があるほか、ニューデリー近郊のサイババッドとムンバイ近郊のコポリに単圧の生産工場を持つ。兄弟会社のブーシャン・パワー&スチールも破産・倒産法の下、売却手続きが進められており、タタとJSWスチール、英国を本拠とするリバティ・ハウスの3社が買収に名乗りを上げている。

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