美人ほどに「苦難の人生」が待ち受ける北朝鮮・若い女性の悲惨

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北朝鮮の金正恩党委員長が今年に入って三度も訪中したことで、中国との関係は大幅に改善され、同時に北朝鮮最大のアキレス腱である外貨不足解消の道筋も見えてきた。

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これが実は子供に対する労働搾取という副作用を生んでいる。中国企業との取引が増えるに従い、北朝鮮の外貨稼ぎ会社が10代の子供たちを低賃金で酷使しているためだ。

「中国企業からの発注増分野は衣類や造花、カツラやツケマツゲなど美容関連商品の委託加工です。これらの原料供給は、中朝国境の丹東です。造花や美容関連商品の材料は10代の学生たちを労働力としているため、小中学校が密集する地域に運ばれます。暗い部屋で夜通しツケマツゲなどを作り、視力と健康を害するのを見ながらも親はどうすることもできないのが現状です」(北朝鮮ウオッチャー)

北朝鮮の労働法では16歳未満の労働は禁じられている。にもかかわらず、小中学生が労働動員されるのは、マルクス・レーニン主義下の計画経済が破綻し、闇市場を中心とした暗黒資本主義化が進む中、都市と地方間の格差、所得格差の拡大が進行しているからだ。中でも貧困層の若い女性たちの窮状は甚だしく、売春に走ったり薬物に手を出し身を亡ぼしていく。

 

「喜び組」選抜も決して望まれていない

では比較的裕福で、美貌に恵まれれば幸せかというとそうでもない。韓国紙・朝鮮日報(14年1月26日付)は次のような驚愕の内容を伝えている。

《平壌の女性が最近、「喜び組」を選抜する「中央党5課」に選ばれないように、わざと顔に傷を付けたり事故を起こしたりしているという。かつて平壌の女性は、5課に選抜されたら家門の栄光だと考えていたが、最近では「ブタ(正恩)や中央党の老いぼれの妾にされるのに、どうして行くのか」と言って、意識的に避けているというわけだ》

5課は中央から道・郡・市などの末端にいたるまで組織網を張り巡らせ、14~16歳の美少女を選抜し、権力者たちに仕えるタイピストや看護師、警護員に育てるシステムを有している。この中から「喜び組」に抜擢される者、金星学院に入学する者などが養成される。

労働して視力や体力を疲弊させるか、老いぼれの妾になるか、いずれの道も親にしてみれば子供に苦難の人生を歩ませる以外の何物でもない。

 

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