鉄筋工の不足感、9月まで継続 東鉄協調査

 東京都鉄筋業協同組合(理事長・新妻尚祐新妻鋼業社長、東鉄協)が隔月で実施する労務状況調査によると、7月時点での鉄筋工の現場稼働率は平均105%で、前回7月より7ポイント上昇した。最頻値も110%で10ポイント増。会員企業の多くが他社から人手の応援を受けている状況で、9月も繁忙感は継続すると見込んでいる。

 調査は会員企業49社を対象に、建設現場における鉄筋工事の施工状況を7月17日現在で集計。回答率は87・8%。

 先々の現場の平均稼働率は、9月ごろが102%と高いものの、11月ごろには99%に低下すると予想。最頻値はどちらも100%だった。

 加工場の平均稼働率も、3月より5ポイント増えて95%まで上昇。最頻値は100%のままだった。

 鉄筋工の手配状況(回答率81・6%)では、調査日に必要とされた現場鉄筋工が6183人だったのに対し、434人が不足、44人が過剰だった。前回より必要人数は608人、不足人数も363人とそれぞれ増えた。

 施工単価については、標準的建物(200トン前後・ラーメン構造)でのトン当たり契約単価が、鉄筋コンクリート造(RC造)の最頻値が前回から下値が1千円高の5万3千~8千円に上昇した。平均価格も下値が切り上がった。

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