どうする、わが家の墓 県内新たな動き続々

©株式会社岩手日報社

徳玄寺で導入を始めた期限付き墓地。「墓じまい」を見据え、問い合わせが相次いでいる=盛岡市名須川町

 少子高齢化やライフスタイルの多様化など社会の変化を受け、県内の墓地を巡り、新たな動きが出ている。後継者がないため墓を撤去して永代供養する「墓じまい」が広がる中、盛岡市の寺は墓じまいまでセットにした期限付きの墓を導入。墓石の撤去依頼が増えた石材店は、墓石のリサイクル処理設備を導入するなどの取り組みを進める。13日は盆の入り。先祖代々の墓とどう向き合うか、各家庭の模索が続いている。

 墓地の一角に幅60センチ、高さ約150センチのコンパクトな墓石が並ぶ。盛岡市名須川町の徳玄(とくげん)寺(石田正純(しょうじゅん)住職)は6月から、墓石の撤去と永代供養までセットにした期限付き墓地の受け付けを始めた。

 基本は2人分を10年単位(120万円、更新は10年ごとに15万円)で契約し、期間満了後は寺が墓じまいする。後継者を心配せずに墓参りできると反響を呼び、12区画中3区間で申し込みがあり、問い合わせも20件を超える。

 墓の撤去依頼の増加に応じ、新たに設備を整える業者も。花巻市西宮野目の石のセガワ(瀬川賢孝社長)は春から、墓石の再利用などを図るため、石材を大量破砕できる移動式リサイクル処理施設を導入した。

 同社への解体撤去の依頼は増加傾向。2016年度は20件程度だったが、17年度約30件、18年度は約4カ月で15件程度と前年を上回るペース。産業廃棄物処理業者から硬い墓石は機械が傷むと難色を示され、自ら適正に処理するため施設を導入した。破砕した石は新たな墓地に敷くなど再資源化する。