ドクターフィッシュ、人型ロボット…横須賀に「快適職場」

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 建設現場にドクターフィッシュ-。五洋建設(本社・東京都)が、横須賀ごみ処理施設建設工事(横須賀市長坂)で、現場の快適化や安全に工夫を凝らしている。熱中症対策として作業員が足を浸せるようにドクターフィッシュ約千匹が泳ぐ水槽を用意し、人型ロボットや小型無人機ドローンなどの最新技術も導入している。 

 建設工事は市が発注し、同社と日立造船の共同企業体で受注。一般ごみを処理する焼却施設を2020年に完成させる計画で、下請けを含む作業員約150人が働く。

 快適化などの試みは五洋建設の松本圭司所長(48)が旗振り役。作業員の負担軽減と安全管理の徹底を図る取り組みは日本建設業連合会に高く評価され、5月に「快適職場」に認定。全国でも3カ所しかない満点評価だった。

 具体的には▽国内外から訪れる見学者に人型ロボット「ペッパー」が多言語で説明する▽ドローンを飛ばして現場確認の省力化を図る▽2人一組で互いの仕事の進捗(しんちょく)を把握し合い、休日を取得しやすくする-など多岐にわたる。

 酷暑の中、暑さ対策にも余念がない。休憩所にミスト発生装置やドクターフィッシュの水槽を置いた。人の角質を食べる体長3、4センチの淡水魚の性質を生かし、足をついばむ際の細かい刺激によるリラックス効果も期待する。

 作業員の安全にも気を配る。安全標語看板はどれも目を引く個性的なデザインで、松本所長自らが絵コンテを描いた。例えば「みんなで目指そう『ゼロ災害』」の標語には実際の作業員が一列に並び、人気グループ「EXILE」のように踊る写真を添えた。「現場が明るくなり、コミュニケーションも増えた」と好評だ。

 松本所長は「建設現場である以上、緊張感を伴う作業も少なくない。でもめりはりを付け、リラックスしてもらえる時間も必要。結果として作業効率が上がり、事故もなくなる。『一緒に仕事を進めていこう』という雰囲気は今後も大事にしたい」と話している。

休憩のひととき、ドクターフィッシュが泳ぐ水槽に足を浸して涼む作業員ら=横須賀市長坂