酷暑の車トラブル、対策万全に バッテリー上がり、車内高温に注意

 行楽や帰省で車を使う機会が増える夏。炎天下でのドライブは、エアコンによる電気消費がバッテリー上がりを引き起こすほか、エンジンを切った車内は人体に危険を及ぼす高温になるなど危険が潜む。長崎県では3日、駐車中の車に数時間放置された女児(1)が死亡した。痛ましい事故を起こさないように対策を万全にし、安全で楽しい夏休みにしたい。

 日本自動車連盟(JAF)山形支部によると、昨年のお盆期間中(8月11~20日)の県内の出動件数は日平均50.6件(前年比1.3件減)で閑散期の1.6倍に上る。一般道の内訳は、バッテリー上がりが約3割とトップ、タイヤのパンク、キー閉じ込みが続く。全国でも傾向は同じという。

 同支部の担当者は「渋滞時や駐車時はエンジンの回転数が減って発電量が下がるが、エアコンの使用で電気使用量が上回り、バッテリー上がりの危険性が高まる」と指摘する。

 外気以上に高温になる車内にも注意が必要だ。気温35度の炎天下で室温25度の車のエンジンを切り、駐車して車内温度を調べたところ、黒色の車は約15分で40度まで上昇。2時間後には50度を超え、さらに1時間後には最高温度は57度に達した。同じ条件で白色の車も2時間半ほどで最高52度まで上がった。

 こうした危険が潜む中、昨年8月の1カ月間で、子どもやペットを車内に残したまま「キー閉じ込み」を起こし、JAFが出動した件数は全国で170件に上った。子どもが誤って鍵を閉めたケースも。担当者は「不慮の事故を防ぐため、わずかな時間でも子どもだけを車内に残さないで」と強調する。

 直射日光を受けるダッシュボードは80度近くまで高温になり、やけどの危険性がある。炭酸飲料やライター、虫よけスプレーを車内に置いたままにすると、爆発の危険も。スマートフォンといった精密機器も故障の可能性があり、置き忘れないようにしたい。

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