横浜の70代女性に架空請求詐欺、被害1億3300万円

 神奈川県警磯子署は13日、横浜市磯子区に住む70代の無職女性が金融機関職員を装う男らに現金1億3300万円をだまし取られたと発表した。県警によると、県内で発生した特殊詐欺で、一つの事案当たりの被害額としては過去最悪。署は手渡し型の架空請求詐欺事件として調べている。

 署によると、7月4日から17日に金融機関や高速道路会社の職員を名乗る男から女性宅に「あなた名義で証券が購入され、国税局の査察が入る。5千万円以上、預金してもらえれば特別会員口座で預かることができる」などとうその電話があった。女性は8回にわたり、自宅などに現れた高速道路会社の職員を装う男2人に、1回当たり450万円~3600万円を手渡し、計1億3300万円を詐取された。

 男らと連絡が取れないことを不審に思った女性が金融機関に確認して被害に気付き、今月10日に110番通報した。

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