核廃絶署名10万8476筆に 28日、国連へ提出

 高校生1万人署名活動実行委員会は12日、この1年で集めた核兵器廃絶を訴える署名数は10万8476筆だったと発表した。第21代高校生平和大使の20人が28日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部に提出する。
 署名活動は2001年に始まり、累計178万5688筆となった。今回は県内約50人を含む全国約300人が活動。過去最多だった前回の21万4300筆から半減したが、前回は高校生平和大使の20年目の節目で特に活動が活発だったことの反動や天候などが影響した可能性があるという。
 12日に長崎市で署名数の発表会があり、実行委メンバーら約30人が参加。署名を託された本県の高校生平和大使、山西咲和(さわ)さん(17)=県立諫早高2年=と徳永雛子(ひなこ)さん(16)=県立長崎西高2年=は「頑張ってきます」と意気込んだ。
 今回で活動を終える実行委の3年生たちがそれぞれあいさつし、高校生平和大使が今年のノーベル平和賞候補となったことへの喜びなどを語った。活水高3年の中村涼香(すずか)さん(18)は後輩たちに「世界を変えていけるように皆さんの力を発揮してほしい」とエールを送った。

この1年で集めた署名数を発表する高校生1万人署名活動実行委のメンバー=長崎市大黒町、長崎自治労会館

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