日鉄住金建材、新世代足場の生産能力倍増 大型プロ控え、需要増見込む

 日鉄住金建材(社長・中川智章氏)は新世代足場「ネオ・ダーウィン」の生産能力を倍増させる。高い施工性と安全性を具備した製品で、昨年度は前年比3割増の18万平方メートルを受注した。足元も引き合いは強く、今後顕在化する大型プロジェクトの工事を控え、協力会社や滋賀、ベトナムを含めた生産体制を強化する。

 本製品はオンディスク・オートロック方式を採用したクサビ緊結式足場。支柱の接続・解放を従来より早く行うことができ、組み立て・解体ともに3工程で可能となる。また、支柱材には口径42・7ミリの鋼管を使用しており、軽量で安全に持ち運ぶことができることも特長。ほとんどの枠組足場の一般部材との兼用も可能で、手すり先行工法にも完全対応している。高さは1・8メートル、1・9メートルを選択でき、快適な作業空間を実現する。

 今年4~6月の足場類の稼働率は前年を下回ったが、今後は首都圏を中心に大型物流施設の工事が開始される。ラグビーワールドカップや東京五輪に向けて、いろいろな施設の建設も佳境を迎えるなど足場類の旺盛な需要が見込まれている。

 同社では生産体制の増強とともに、今後も製品名の通り進化を続け、需要を着実に捕捉していく方針。

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