山鹿灯籠まつり「練り歩き」 城北高生が山本寛斎さんと初共演

大声を出して気合を入れる城北高生と山本寛斎さん=山鹿市
練り歩きで配る城北高生手作りのうちわ

 山鹿灯籠まつりの開幕を告げる15日のパレード「練り歩き」で、地元の城北高生たちが、まつりアドバイザーでファッションデザイナーの山本寛斎さん(74)と初めて共演する。4月から打ち合わせを重ね、練り歩きながら観客に配るオリジナルのうちわも完成。若い力で伝統のまつりをリードする。

 「窮屈そうだね。もっと伸び伸び背を反らして」

 7月末、城北高の体育館。高さ4メートルの旗を掲げ列をつくる生徒たちに、山本さんが声を掛けた。生徒の元気が足りないと見るや、全員を集めて「せいっ」「うりゃっ」と気合入れ。1年の古家百花さんは「恥ずかしさを通り越して楽しくなってきた」と顔をほころばせた。

 練り歩きに参加するのは普通コース1~3年生の希望者38人。山本さんがデザインした法被を羽織り、山本さんや中嶋憲正市長らと共に八千代座からさくら湯まで行進する。道中のアナウンスも生徒2人が務め、全員でまつりの“火付け役”を担う。

 練り歩きは、山本さんがアドバイザーに就いた2016年から、まつりの開幕を華やかに演出するため実施。過去2回は斬新な衣装の女性モデルが登場して注目を集めた。

 今年はモデルを3人に減らし、城北高生を抜てき。山本さんは「若者ならではの情熱をまつりで表現してほしい。世界で戦ってきた寛斎とみんなが力を合わせたら面白いことができる」と狙いを明かす。

 出演を打診された生徒たちは、フェイスペイントや衣装などさまざまなアイデアを提案。授業で作った「山鹿かるた」のさくら湯や不動岩など4種類の絵や文を拡大してうちわに印刷し、200本配ることにした。

 3年の原口結衣さんは「私たちが考えた山鹿の魅力をまつりで発信できるのがうれしい。本番では最高の笑顔を見せたい」と意気込む。

 市と山本さんのアドバイザー契約は11月末で終了する。市や町内会、大宮神社などは、市民らの力を今まで以上に集めて千人灯籠踊りや上がり燈籠[とうろう]の参加者を確保し、まつりを盛り上げるため、今後の方策を模索している。

 山本さんは「まつりに命を吹き込むのは、まつりに参加する地元の人たち。高校生の中からのめり込む子が現れて、灯籠まつりの名前を世界にとどろかせてくれれば」と話している。(河内正一郎)

(2018年8月14日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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