逆転サヨナラ3ラン振り逃げ!? マイナーで”笑撃”珍事、MLB公式「見たことある?」

マイナーで起こった”笑撃”珍事をMLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」が報じた(画像はスクリーンショット)

悪送球とバックアップを怠る守備のミスから起こった珍事

 勝負は下駄をはくまでわからない。そんな格言を地でいく、信じられない珍プレーが米マイナーリーグで飛び出した。

 ブルワーズ傘下1Aウィスコンシンとエンゼルス傘下1Aバーリントンの試合は、バーリントンが6-4とリードして9回裏のウィスコンシンの攻撃へ移った。ウィスコンシンは2死満塁の好機を作るが、打者はあえなく空振り三振。ここで試合終了…のはずだった。

 ところが、空振りした球を捕手が取り損ね、さらに一塁に悪送球。右翼へ抜けたボールが転々とする間に、満塁の走者が全員生還してしまう珍事が発生した。これでラトラーズが7-6で逆転サヨナラ勝ち。なんと「2死満塁、走者一掃のサヨナラ振り逃げ」が成立したのだ。

 MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」が「振り逃げで3点入って試合に勝つ場面を目にしたことってある? 今がその時だ」とコメントをつけて動画を投稿すると、衝撃の結末にファンから数多くのコメントが寄せられた。

「サヨナラ三振!?」

「…」

「前に見たこともなかったし、こんなことが起きるなんて想像さえできなかった。ワォ」

「投手はボールが逸れた時に本塁ベースまで急いで降りるべきだ。捕手が投手に投げて、走者を本塁でフォースアウトにできたはずだ」

「ライトは一塁への送球が逸れるまで何もしていない。彼がちゃんとバックアップしていれば、3人目の生還は阻止できたはずだ」

 草野球並みのプレーに呆れるやら、バックアップを怠った投手や右翼手への厳しい指摘が送られるやら、さまざまな意見がが寄せられた。

 日本でも、2007年の全国高校野球選手権神奈川大会準決勝、東海大相模-横浜戦で、2死一、三塁から東海大相模・菅野(現巨人)がワンバウンドした球を振って三振。横浜の捕手がアウトをコールされたと勘違いし、タッチも一塁送球もしなかったため、塁上の走者と菅野が全員ベースを回って生還する“振り逃げ3ラン”の珍事があった。菅野のほか、大田(現日本ハム)、筒香(現DeNA)も当事者だったという“豪華メンバー”での珍事だったが、今回の逆転サヨナラ3ラン振り逃げはそれを上回る“笑撃”プレー。こんなプレーが見られた観客は、ある意味、歴史の証人になったと言えるかもしれない。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2