ハイボール11杯飲みバスに追突 元横須賀市職員に有罪

 酒気帯び運転でバスに追突し、乗客3人にけがを負わせたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の罪に問われた元横須賀市土木部河川課主任の被告(41)=同市=の初公判が14日、横浜地裁横須賀支部で開かれた。被告は起訴内容を認め、検察側は懲役1年8月を求刑。植村幹男裁判官は懲役1年8月、執行猶予3年の即日判決を言い渡した。

 判決などによると、被告は6月8日、同市内で乗用車を運転。アルコールの影響で前方注視や運転操作が困難な状態に陥り、バス停に停車中のバスに追突、乗客3人にけがを負わせた。

 検察側は冒頭陳述で「今までに10回ぐらい飲酒運転で帰宅したことがあり、今回も大丈夫だろうと考えた」「約6時間でハイボールなど11杯を飲んだ」などと指摘。被告は被告人質問で「主任になり、ストレスでお酒をいつも以上飲むようになった。アルコールで気が大きくなっていた」と説明した。

 植村裁判官は「かなり悪質で軽視できない」とする一方、8日付で懲戒免職処分になるなど「社会的制裁を受けている」とし、執行猶予が相当とした。

横浜地裁横須賀支部

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