安倍氏・石破氏の一騎打ちか、野田氏も立候補か? 各陣営の総裁選に向けたコメント

自民党総裁選が、9月7日告示・20日投開票という日程で調整されています。
前回2015年の総裁選は無投票だったものの、今回の総裁選では石破茂元幹事長が8月10日に正式に立候補を表明したことで、選挙戦となることが確実視されています。3選を目指す安倍晋三現総裁は正式な立候補表明はまだ行っていないものの、11日に山口県内で立候補の意向を示しました。

安倍・石破両氏のほか、事前に立候補が取りざたされていた岸田文雄政調会長は7月24日に不出馬の意向を決め首相支持の考えを示しています。
また野田聖子総務大臣は20名の推薦人の確保に苦戦していると報じられています。それぞれの候補予定者は総裁選に向け、どのような態度を示しているのでしょうか?
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安倍晋三現総裁「6年前に立候補した時の志は変わらない」

安倍氏は西日本豪雨災害への対応などを理由に立候補の表明を先送りしていましたが、8月11日に山口県内で「6年前に立候補した時の志は微塵も変わらない」と3選に意欲を見せました。正式な立候補表明については「夏の間に3年の任期に耐えうる気力と体力があるかどうか、しっかりと見つめ直し、判断したい」としています。

8月に行われた報道機関各社の世論調査では内閣への支持・不支持は拮抗していますが、自民党総裁選に向けては国会議員票のうち3分の2以上を固めているとされ、3選が有力となっています。しかし、派閥に所属していない約30人の国会議員の動向次第で状況が変わる可能性もあるとされています。
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石破茂元幹事長「参加するだけではなく何としても勝ちたい」

石破氏は8月10日、総裁選への立候補を正式に表明しています。森友・加計学園問題を念頭に「正直、公正な政治を作りたい」と述べ、自らの政治姿勢を対立軸として挙げています。

国会議員票では自らの率いる石破派(20人)のほか、竹下派参院議員(21人)からの支持を得る見通しです。国会議員票では劣勢との見方に対して「『政策に共鳴するよ、自民党の運営の方法に共鳴するよ』という方々をどれだけ増やしていくかだと思っている。お一人お一人に誠心誠意お願いするのは当然のこと」と述べました。
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野田聖子総務大臣「活動を加速させて追い付きたい」

野田氏は8月10日に石破氏が立候補の意向を表明したことについて「(無投票で)総裁選がないという最悪の事態は免れたと安堵している。私も活動を加速させて追い付きたい」と述べ、立候補への意欲を示しました。

立候補に必要な国会議員20人の推薦人確保が難航していることについては「道半ばだ」としながらも、5日に自身の政策をまとめた新著「みらいを、つかめ -多様なみんなが活躍する時代に-」を発表し、女性や子ども、高齢者や障害者に焦点をあてた政策をアピールするなど、引き続き立候補へ強い意向を示しています。

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