千羽鶴とメッセージ、城山小へ 北九州の大学生届ける 

 長崎原爆の当初の投下予定地だったとされる北九州市の大学生8人が14日、地元の小学生から預かった千羽鶴やメッセージを長崎県長崎市城山町の長崎市立城山小に届け、平和を願う小倉祇園太鼓を披露した。

 活動は北九州市立大の学生を中心とした「太鼓と平和を考える学生連絡協議会」が2010年から続けており9年目。千羽鶴は同市立西小倉小の児童が製作し、メッセージは同校の6年生約120人が一人一人つづったという。

 学生たちは6日に福岡県八女市星野村で守られている広島原爆の残り火「平和の火」を採火。平和の火や千羽鶴などを携えて9日午後に北九州市を出発し、約230キロの道のりを自転車でリレーして14日午後に城山小に到着した。

 千羽鶴などは同協議会会長の吉村友里さん(21)=同大3年=らが竹村浩明校長に手渡し、「北九州の子どもたちの平和を願う思いを無事に届けることができてうれしい」とあいさつ。長崎原爆で亡くなった故林嘉代子さんをしのぶ「嘉代子桜」の前で力強い太鼓の音を響かせた。

 一行は15日、長崎市松山町の平和公園を訪れ、平和祈念像前で太鼓を披露する。

千羽鶴や平和を願うメッセージを預かり、城山小まで自転車リレーをした北九州市の学生たち=同校

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