海自イージス艦「ちょうかい」公開 16日まで長崎港

 ミサイル迎撃システムを備えた海上自衛隊のイージス艦ちょうかい(富松智洋艦長)の一般公開が15日、長崎港の出島岸壁(長崎市常盤町)で始まった。公開は16日午後4時まで。
 ちょうかいは全長161メートル、排水量は7250トンで、4隻ある弾道ミサイル防衛システムを搭載したイージス艦の一つ。佐世保港を拠点とし、東日本大震災では被災者の捜索活動にも参加した。17日から三菱重工長崎造船所で点検を受けるため来港した。
 艦内では活動の様子を伝えるパネル展のほか、隊員によるラッパの演奏などもあった。見学者は普段入ることができない艦内を巡り、写真を撮るなどして楽しんだ。お盆で帰省した福井県の中学1年生、北嶋廉さん(12)は「艦長席に座り、本当に艦長になったみたいでうれしかった」と語った。
 第8護衛隊の大谷透吏司令は「イージス艦を見学できるのは全国的にも珍しい」と話した。

艦長席の座り心地を確認する参加者=イージス艦「ちょうかい」

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