赤馬残留へ「がむしゃらに」 ロアッソ・織田秀和GMに聞く

◇おりた・ひでかず 1961年生まれ、広島市出身。筑波大を経て日本サッカーリーグのマツダ(現広島)でプレー。91年に引退後、広島のフロントに入り、22年間強化部に在籍し部長などを歴任。2015~17年に広島の社長も務めた。18年から現職。

 ロアッソ熊本がJ2リーグ11季目にして最大の窮地に陥った。12日の第28節終了時点で、6勝5分け17敗の勝ち点23で22チーム中21位。下位2チームが該当するJ3降格圏に沈んでいる。1季目の渋谷洋樹監督(51)が率いる中、日程の3分の2を消化し残り14試合。チーム強化の指揮を執る織田秀和ゼネラルマネジャー(57)に現状認識と残留への手だてを聞いた。(後藤幸樹)

 -5月末以降、13試合連続で勝利がなく、クラブワースト記録が止まりません。

 「不本意としか言いようがない。今年はJ2残留と、渋谷監督によるチームの基礎づくりを掲げた。やりたいサッカーは少しずつだが、できつつある。早く勝って悪い流れを変えたい」

 -総失点はリーグワーストの55。複数得点してもなかなか勝てません。

 「相手のセットプレーやカウンター攻撃からゴールを許す試合が多すぎる。ボールを持った選手にあと一歩体を寄せる球際の厳しさがない。激しく詰める意識をチーム全体で高める必要がある」

 -第27節の金沢戦後にサポーターからブーイングを受けました。危険水域にあると感じますか。

 「選手一人一人が緊張感を持ち、がむしゃらに役割を果たすしかない。こんなに低迷していても応援してくれるサポーターがたくさんいる。その思いに応えなければプロではない」

 -テコ入れ策として元日本代表のMF水野晃樹と、ベテランDFの横山知伸を獲得しました。

 「チーム35得点はリーグ13位とまずまずだが、右サイドの田中達也から崩すパターンに偏りがちだ。水野はキープ力があってスルーパスも出せるので、攻撃の幅を広げられる。横山は経験豊富で守備意識が高い。おとなしい選手が多い中、リーダーシップを発揮してほしい」

 -残り14試合は内容よりも結果が最重要。勝つには、失点を減らすために守備を固めるなど戦術を変える必要もあるのではないでしょうか。

 「やり方は変えない。守備に人数を割いたからといって、守り切れるものではない。今のスタイルをベースに攻守の質を高めていく」

 -監督交代の可能性はありますか。

 「渋谷監督は昨季21位の熊本を建て直す強い思いを持って来てくれた。クラブは現体制で一年間戦い抜くと決めている。その考えは揺るがない」

 -J3に降格した場合のデメリットとは。

 「スポンサー収入やホーム戦の観客の減少、主力選手の引き抜きなど、営業面、戦力面とも悪いことしかない。絶対に降格してはいけない」

 -県民に伝えたいことを教えてください。

 「ここまで多くの方々の期待に応え切れておらず、申し訳ない。チーム一丸となって残留する。好転する要素はある。引き続き大きな声援で後押ししてほしい」

(2018年8月16日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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