旋盤女子腕ぴか一 100分の1ミリ美しさ追求 八代工高・今村さんがものづくり全国大会へ

旋盤の前で、製作した鉄製の部品を持つ今村華蓮さん=八代市
今村華蓮さんが製作した鉄製の三つの部品(手前)。奥は加工前の素材

 八代工高(熊本県八代市)機械科3年の今村華蓮さんは、工業高校生が実技の腕を競う「高校生ものづくりコンテスト」の全国大会に出場する。鉄の素材を機械で削って加工する旋盤作業部門で、女子生徒としては県内初。本番を見据え、さらに実力を磨いている。

 全国大会は全国工業高校長会が毎年主催し18回目。今年は11月、名古屋市で開かれ、自動車整備、電気工事など7部門に、ブロック大会で優勝するなどした各10人が出場する。

 旋盤部門では円柱形の二つの素材から、ねじで一つに合わさる三つの部品を製作。100分の1ミリ単位の寸法に合わせることが求められ、表面の光沢など見た目も評価される。

 今村さんは同部門に11人が出場した6月の県大会、8人が競った7月上旬の九州大会でそれぞれ優勝。同部門で県内から全国大会に進んだのはこれまで男子2人だけだった。

 それでも「県、九州大会では寸法はぴったりだったけど、表面がざらついてしまった。もっと美しく仕上げられるよう微妙な感覚を磨きたい」と向上心は尽きない。指導する増田健治教諭(43)も「作業が丁寧で素早く、気付いたことをノートに書き留めるなどこだわりも人一倍強い」と舌を巻く。

 車のおもちゃを分解して遊ぶなど、幼い頃からものづくりに興味があった今村さん。旋盤の操作は力仕事で、出場者の多くを男子が占めるが、「黒ずんだ素材をぴかぴかに磨き上げるのが気持ちいい。ものづくりが好きな気持ちは誰にも負けません」と力強く言い切った。(益田大也)

(2018年8月16日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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