京都銀行員5600万円着服、解雇 客の預金不正引き出し

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 京都銀行は16日、30代の男性行員が今年5月まで12年間にわたり、個人客11人の預金計5634万円を不正に引き出して着服していた、と発表した。被害金は全額弁済したといい、同行は13日付でこの行員を懲戒解雇処分にした。

 同行によると元行員は2006年6月~18年5月、営業渉外担当として勤務していた千代川、東舞鶴、東向日町、小倉の京都府内4支店で、勧誘した投資信託などの金融商品を購入する名目で顧客から預金払い戻し請求書と現金受取書を預かり、引き出した現金を着服していた。

 今年7月に顧客の1人から「金融商品を買ったがどうなっているのか」と問い合わせがあり、発覚した。預金を払い戻す手続きや書類に不備がなかったため、発見が遅れたという。

 元行員は着服金を飲食費に充てていたという。同行は、本人と家族から全額を回収したとして刑事告訴は見送る方針。「コンプライアンス(法令順守)教育の再徹底を図り、信頼回復に向けて取り組む」としている。

 顧客からの問い合わせは専用フリーダイヤル(0120)075202。