西日本中心に残暑厳しい予想 気象庁1か月予報

7月中旬以降、全国で35℃以上の猛暑日地点の出現は一日も途切れておらず、7月19~20日、22日~24日、8月5日は200地点をゆうに超える猛烈な暑さとなった。7月23日には熊谷市で41.1℃、8月6日と8日には岐阜県で41.0℃を観測するなど、7月下旬~8月上旬が暑さのピークだったことがうかがえる。
 
 きょう16日は前線の南下に伴い、全国的に曇りや雨の所が多く、日本海側を中心に大雨となっている。九州北部や関東で気温が高い所もあるが、それでも35℃を超えたのは数地点におさまった(午後3時現在)。猛暑日地点がひとケタまで減少したのは、実に7月9日以来となる。あす17日(金)~19日(日)頃も、35℃を超えるのは一部の地域となりそうだ。比較的乾いた空気が流れ込むため、これまでの蒸し暑さとは一転して、日陰ではカラッとした暑さの所が多い見込み。

気温高い状態続く

8月16日発表の1か月予報(気温)。出典:気象庁ホームページ

 きょう発表の最新の1か月予報によると、この先も全国的に暖かな空気に覆われて気温の高い状態が続きそうだ。特に、北・東・西日本は、月末にかけて気温がかなり高くなる所がある見込み。湿った空気が流れ込んで、再び蒸し暑くなることも考えられる。
 
 降水量は、湿った空気の影響を受けやすい北日本で、向こう1か月の降水量が平年並みか多くなりそうだ。また、西日本の太平洋側や沖縄・奄美でも、湿った空気が流れ込みやすく、降水量は平年並みか多い見込み。

9月 西日本中心に残暑

8月16日発表の1か月予報(降水量)。出典:気象庁ホームページ

 9月前半も、全国的に暖かな空気に覆われやすい予想だ。気温は東日本で平年並みか高く、西日本で平年より「高い」見込み。気温の高い状態は、この先ひと月ほど続くことになりそうだ。
(気象予報士・高橋和也)

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