顧客の口座から現金詐取 元七十七銀行員、起訴内容認める

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 顧客の口座から現金を不正に引き出したとして詐欺罪に問われた岩手県葛巻町葛巻、七十七銀行元行員の無職鈴木翔被告(26)の初公判が16日、仙台地裁であり、被告は起訴内容を認めた。

 冒頭陳述で検察側は「ギャンブル代に充てるため詐欺を繰り返した」と指摘。1回当たり100万円超の引き出しは特殊詐欺などが疑われ、警察への通報対象となるため、払戻請求書に90万円と記載したとする被告の供述内容も明らかにした。

 起訴状などによると、被告は白石支店(白石市)勤務時の6月15日、市内の顧客に「複数の口座を一つにまとめる」と持ち掛けて払戻請求書に氏名だけを書かせ、顧客の依頼と偽って同僚に顧客口座から90万円を出金させ、だまし取ったとされる。

 被告は4月にも同様の手口で顧客口座から200万円をだまし取ったとして、詐欺罪で今月2日に追起訴された。同行によると、被告は岩出山支店(大崎市)勤務の2017年2月に着服を始め、顧客9人の口座から計約790万円を引き出した。