1~6月の投資用地金型コイン「ウィーン金貨」、世界販売量4割減

金価格の高止まりで

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 オーストリア造幣局は、投資用地金型コイン「ウィーン金貨ハーモニー」および「プラチナウィーンコイン・ハーモニー」の18年上期(1~6月)の販売量(重量ベース)を公表した。金貨の世界販売量は前年同期比39・2%減の9万9860オンス、このうち国内販売量は同比3・2%減の1万6462オンスとなった。世界販売量はドル建て金価格の平均が前年同期比で6%上昇したことから大幅に減少したが、国内販売量は円高影響などで円建て金価格が下落した2月と3月、6月に販売量が増加し、前年同期比で微減となった。

 一方、プラチナコインは世界販売量が同比15・1%減の5705オンス、国内販売量が同比4・8%減の3774オンスだった。

 ドル建て金価格は、2月のドル安進行でドルの代替投資先とされる金価格が反発。3月は良好な米国の経済指標や米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ決定を受けた金利先高観からドル建て金価格は軟調に推移し、販売量も増加した。6月は米中貿易摩擦を背景に非鉄金属価格が下落し、それに連動する形でドル建て金価格も下落し、6月29日に期間内最安値の1250・45ドル/オンスを記録した。

 一方、ドル建てプラチナ価格は、総じて金価格と連動して推移したが、6月は工業用途が約4割を占めるプラチナ価格は金価格よりも急激な下落となった。プラチナ需要はディーゼル車の排ガス浄化触媒が多くを占めるが、近年の欧州におけるディーゼル車離れにより、市場に供給過剰観測が広がっていることに加え、中国の宝飾需要にも鈍化傾向がみられることで投機的売却が進んだとみられる。

 ウィーン金貨ハーモニーはオーストリア造幣局発行の純金地金型金貨。品位・重量を同国政府が保証する法定通貨で、1オンスから10分の1オンスまで4種類のサイズがあり、09年には20オンスも発売された。同様に、同国の法定通貨であるプラチナウィーンコイン・ハーモニーは16年に発売された。日本では金貨、プラチナコインとも田中貴金属工業が日本総代理店となっている。