メドベ選手「五輪のリベンジ」

ザギトワ選手とモスクワでシーズンインへ

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太田清

共同通信大阪支社統括整理部長

太田清

共同通信大阪支社統括整理部長

共同通信社入社後、広島支局、大阪社会部、外信部、経済部、ベオグラード支局、モスクワ支局、ローマ支局、47NEWS編集長などを経て2019年10月より現職。イトマン事件、阪神大震災、コソボ紛争、ユーゴ空爆、モスクワ劇場占拠、アフガン紛争、ギリシャ財政危機、東日本大震災などを取材。

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平昌五輪で優勝を逃し、涙ぐむメドベージェワ選手=2月23日、江陵(共同)

 ロシア・フィギュアスケート連盟は17日までに、同国の代表チームによるシーズン開幕演技会を9月9日、モスクワの屋内アリーナ「メガスポルト」で行うと発表した。演技会には代表チームの主要メンバーがファンらの前で今シーズンの新しいプログラムをお披露目するが、平昌冬季五輪金、銀メダリストのアリーナ・ザギトワ(16)、エフゲニア・メドベージェワ(18)両選手も久しぶりに同じリンクで演技する。ロシアのニュースサイト「ガゼータ・ルー」は「五輪のリベンジ」と思わせぶりな見出しで演技会について伝えた。 

 メドベージェワ選手は今シーズンから、長年師事していたロシアの著名女性コーチ、エテリ・トゥトベリゼさんの元を離れ、羽生結弦選手を指導するブライアン・オーサー・コーチの元に移籍。現在は同コーチがいるカナダに住みトレーニングを積んでいる。 

 トゥトベリゼさんはザギトワ選手のコーチもしているが、五輪での競技終了直後、メドベージェワ選手が「本当にアリーナ(ザギトワ)をもう1年、ジュニアにとどめておくことはできなかったの」と質問をしてきたエピソードを明らかにし、両選手の間に確執があったことを示唆した。 

 ザギトワ選手はジュニア世界選手権で優勝するなどジュニアで活躍。五輪前年の7月1日までに15歳に達していることが五輪出場の条件となっていたが、5月に15歳となったためぎりぎりこれをクリア。メドベージェワ選手の質問は、最大のライバルであるザギトワ選手をジュニアに残しておけば、自分が金メダルを取れたことを訴えたかったものと受け止められている。メドベージェワ選手は世界選手権、欧州選手権で2連覇するなど、ザギトワ選手がシニアにデビューするまで2シーズンにわたって負けのない「無敵」の選手だった。 

 ザギトワ選手は五輪後、秋田犬保存会から子犬を贈呈され「マサル」と名付けたほか、最近も「SHISEIDO」ブランドの「グローバルアンバサダー」に起用されるなど日本とゆかりが深い。メドベージェワ選手もアニメ「美少女戦士セーラームーン」が大好きで日本にファンが多い。 (共同通信=太田清)