ソーラーシェアリング ハウステンボスに発電兼ねた農園 ブルーベリー農園 2019年6月オープンへ

 長崎県佐世保市のハウステンボス(HTB)は、太陽光発電施設と農地を組み合わせた「自家消費型ソーラーシェアリング」によるブルーベリー農園を、2019年6月にもオープンさせる。電気は園内で活用。観光農園として収穫体験も計画している。
 エネルギーと農産物の地産地消を目的に、初めて取り組む。園の北西に位置するアートガーデン内にある約2300平方メートルの敷地を利用。10月の着工を目指している。
 建設予定地には現在、太陽光パネルが並んでいる。計画ではこれを撤去した後、高さ約3メートルの支柱を立て、1枚の発電出力が300ワットの太陽光パネルを400枚使って、屋根のように敷き詰める。発電施設の本格的な稼働は、19年5月を見込んでいる。
 パネルの下には約20品種、300本のブルーベリーを植える。日陰でも育ちやすく、鉢植えで手入れが簡単なことからブルーベリーを選んだ。園内での栽培は初めて。来園者が収穫できるほか、ジャムやソースなどの加工品にして販売も予定している。
 HTBの担当者は「再生可能エネルギーと農業のすそ野を広げ、モデルケースとして発信したい」と話している。

2019年6月のオープンを目指すブルーベリー農園の建設予定地=佐世保市、ハウステンボス

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