日大アメリカンフットボール部の悪質反則問題で、関西学院大との定期戦(5月)で反則をした宮川泰介選手(20)がアメフット部復帰の意向を示していることが8月16日、分かった。
チーム関係者によると、日大3年の同選手はこの日、部員に対して反則行為で迷惑を掛けたことを謝罪。「チーム再建に向かってみんなが頑張っているのに、自分が見ているだけでは無責任。許してもらえるなら復帰してチームに貢献したい、力になりたい」と話したという。
内田正人前監督らの指示に従ったと説明した5月22日の記者会見の時は競技から退く意思を示していた。
宮川選手の気持ちを聞いた部員からは「戻ってきてほしい」との声が上がったという。9月1日付で新監督に就任する立命大OBの橋詰功氏(55)も、その場に立ち会った。
宮川選手はチームと同様に関東学生連盟から2018年度シーズン終了まで公式試合の出場資格停止処分を受けている。
関東学連に謝罪文を送るなどの手続きをし、承諾を得られれば練習の参加が可能となる見通し。
一連の問題で、関東学連は反則を指示したとして内田前監督と井上奨前コーチを永久追放に相当する除名処分(2人は異議申し立て)とし、日大は大学職員の両氏を懲戒解雇処分とした。 (共同通信=宍戸 博昭)