崎陽軒、10~50円値上げへ シウマイ弁当は860円

 崎陽軒(横浜市西区)は17日、シウマイ弁当などの弁当類の価格を9月1日から値上げすると発表した。対象商品は16品目で、値上げ幅は10円~50円。主力商品のシウマイの主原料である豚肉、干しホタテ貝柱、米のほか、包装資材の高騰が背景にある。

 「シウマイ弁当」は830円から860円に、「横浜チャーハン」は630円から660円に、松花堂弁当(季節によって内容は異なる)は1200円から1250円に上げる。「昔ながらのシウマイ」など弁当以外の商品価格は据え置く。

 原材料については、豚肉の価格がここ数年高止まりしていることに加え、気象状況の影響などでオホーツク産のホタテ貝が生育不良になっているという。また、中国をはじめとする海外でホタテの生食が広まるなど、需要が高まっていることもあり価格が高騰している。

 同社担当者は、「生産体制の効率化や経費削減を図ってきたが、経営努力だけでは原材料価格などの高騰を吸収しきれなかった。今後も商品品質やサービスの向上に努め、消費者の理解を得たい」と話している。

崎陽軒のシウマイ弁当

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