三浦マラソン不明金 コンプライアンス担当部長を新設

 神奈川県三浦市は17日、「三浦国際市民マラソン」の実行委員会事務局で使途不明金があった問題を受け、総務部にコンプライアンス担当部長を同日付で新たに置いた、と発表した。議会事務局の坪井美直事務局長が就いた。

 この問題を巡り、市は元事務局長で元市営業開発課長の男性=病気休職中=らを背任容疑で三崎署に刑事告発した。不正が長く発覚しなかった原因について、外部業者への現金払いを悪用されたことや同課長の上司に当たる市経済部長に事務局をチェックするなどの権限がなかったことなどを挙げている。

 担当部長は内部監察など、庁内の法令順守強化を担う。市は「不祥事の防止や違法行為のリスクを未然に防ぎたい」としている。

市職員の不祥事について謝罪し、頭を下げる吉田市長(右から2人目)ら=8月2日、三浦市役所

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