長崎の観光大使に「ストレイテナー」のホリエさんら 佐世保は小玉ユキさん

■「音楽で魅力発信」

 長崎県長崎市出身で4人組ロックバンド、ストレイテナーのボーカル、ギター担当のホリエアツシさん(40)と、ドラム担当のナカヤマシンペイさん(40)が長崎市の魅力をPRする観光大使に任命された。2人は17日、長崎市役所で就任式に臨み、古里への思いや意欲を語った。

 2人は長崎市立桜馬場中の同級生。1998年にバンドを結成し、2003年にメジャーデビューを果たした。古里では実力派バンドが集結する夏の野外音楽イベント「スカイジャンボリー」にも出演を重ね、平和の尊さを訴える曲などを手掛けてきた。観光大使の任期は決まっておらず、普段の音楽活動を通して古里の魅力をPRしてもらう。

 就任式で加藤邦彦副市長から依頼状を受け取ったホリエさんは「音楽仲間でも、長崎に一度来ると大好きになってくれるので、誇らしい。(活動拠点の)東京で長崎人が交流する機会があり、そこから長崎の魅力を発信できる」。ナカヤマさんも「僕たちのファンは、僕たちが育った町を見に足を運ぶ人が多い。活動を続けるほど長崎に来ると思う。頑張るしかない」とそれぞれ意気込みを語った。

 ストレイテナーは19日、稲佐山で開催されるスカイジャンボリーに出演する予定。

■「古里を描いて 良さ広めたい」

 1960年代の長崎県佐世保市を舞台にした人気コミック「坂道のアポロン」などで知られる佐世保市出身の漫画家、小玉ユキさんが17日、佐世保市の魅力を発信する観光名誉大使に就任した。

 2000年にデビュー。今年3月には「坂道のアポロン」が実写映画化された。現在は、長崎県東彼波佐見町の陶郷・中尾山を舞台にした「青の花 器の森」が「月刊フラワーズ」(小学館)で連載されている。

 佐世保市役所で式があり、小玉さんは「周りの人が喜んでくれて、古里の漫画を描いてよかったと思った。作品をきっかけに、佐世保の良さがもっと広まればうれしい」と語った。委嘱状を手渡した朝長則男市長は「今後も古里を題材にした作品で、PRに一役買ってほしい」と激励した。

観光大使に就任した(右から)ホリエさん、ナカヤマさん=長崎市役所

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