発達に課題ある子ども指導 川尻幼稚園に来春「教室」設置

2019年度から「あゆみの教室」が開設される川尻幼稚園=熊本市南区

 熊本市教委は2019年4月から、同市南区の市立川尻幼稚園に、発達に課題がある就学前の子どもを対象とした「あゆみの教室」を設置する。市立幼稚園では初めて。

 友達とのコミュニケーションがうまくできなかったり、落ち着きがなかったりする5歳児が対象。小学校の通常学級で円滑にスタートを切れるように指導する。

 教室は研修を受けた幼稚園教諭3人態勢。子どもたちは在籍する園や家庭から週1回程度通園し、3人ずつ約90分間の指導を受ける。個別に「座って話を聞く」「鉛筆を持つ」など、小学校の教室で求められる基本的な行動について指導。その後、一緒に遊ぶことを通して「順番を守る」などの社会的なスキルを身に付ける。保護者との面談の時間も設ける。

 市子ども発達支援センターによると、就学前の子どもに関する17年度の相談件数は6081件で、5年前の1・35倍。市教委学務課によると、市内の自閉症・情緒障害学級と知的障害学級の在籍数(小1、5月1日現在)は153人で10年前の2・2倍。いずれも増加している。

 発達障害などに関する知識が広まる中、民間でも療育事業に取り組む幼稚園や保育園は増えているという。市教委総合支援課は「公的な受け皿として悩みを抱える保護者を支援していく。特に小学校への移行支援や連携についてノウハウを蓄積し、指導の在り方をほかの園に伝えていきたい」としている。

 「あゆみの教室」の願書は10月に配布する予定。(平井智子)

(2018年8月18日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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