読み聞かせ40年 秦野市立図書館で記念行事、19日まで

 夏のおはなし会と絵本の展示「こどもたちへのおくりもの」が17日、秦野市立図書館(同市平沢)で始まった。市内を拠点に活動する読み聞かせボランティア「おはなしころりん」の発足40周年記念行事で、情感あふれる朗読に親子連れが拍手を送った。19日まで。

 メンバーが子どもに伝えたい10作以上を選んだ。17日午前の読み聞かせでは親子連れ約20人を前に「アンガスとあひる」「小さいりょうしさん」など3冊を読み上げた。合唱や手遊びも行った。

 ボランティアは1978年に発足。現在のメンバーは42人で、同館で月1回開くおはなし会をはじめ、市内の幼稚園や小学校などで読み聞かせを行う。年間の活動回数は約千回に上り、講評し合いながら技術を高めている。

 子どもや親世代の「読書離れ」が指摘される中、代表の市川尚子さん(58)は「地道な活動を絶やさず続けることが『おはなしころりん』の役割。お話を届け、親子を支える存在でありたい」と話す。

 メンバーが選んだお薦めの本約80冊も展示している。読み聞かせは午前10時半、午後2時半からの1日2回。各回先着20人。来場者には特製のしおりを配る。問い合わせは、同館電話0463(81)7012。

「おはなしころりん」メンバーの読み聞かせを楽しむ子どもたち=秦野市立図書館

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