スーパーGT現役レースクイーンがレースデビュー。安藤麻貴さん、予選落ちの危機を乗り越え完走果たす

 ホンダの軽自動車N-ONEで争うワンメイクレース『N-ONE OWNER’S CUP』の第11戦がツインリンクもてぎで開催。このレースに、現役のレースクイーン、安藤麻貴さんが参戦し、初のレースで予選を通過して決勝レースに出場。43位で完走を果たした。

 安藤さんは、スーパーGTではModuloスマイルとして活躍中。2017年にはNo.1レースクイーンを決める『日本レースクイーン大賞』で入賞を果たした。

 そんな安藤さんが、8月16日に自身のSNSで突如N-ONEオーナーズ・カップ第11戦もてぎへの参戦を発表し、レースデビューすることとなった。マシンは89号車 KENWOOD Modulo N-ONEでの参戦だ。N-ONEオーナーズ・カップの予選を終えたばかりの安藤さんに走った感想を聞いた。

安藤麻貴さん

「カートには乗ったことあるのですが、普通の乗用車はここ数年乗ったことがなかったんです。カートだとダイレクトに操作が伝わりますけど、一般車だとタイムラグがあってそこに戸惑いました」

「筑波サーキットではライセンスを取るときに走ったことがあるのですが、ツインリンクもてぎを走るのは初めてです。金曜日は、車両と初めて走るコースに慣れてないといけなかったし、練習走行ではダントツのビリだったので、予選はあきらめモードで走っていました」

 8月17日に行われた専有走行で、安藤さんは3分02秒392で最後尾。第11戦には46台がエントリーしており、もてぎのグリッド数が45台分しかないことから1台が予選落ちという状況にあったため、予選当日、安藤さんは大きな不安を抱えていたようだ。

 しかし、予選で安藤さんは渾身の走りを見せ2分56秒597を記録し43番手で通過。タイムを約7秒更新して決勝レースへと足を運んだ。

「今日の目標は予選落ちの1台にならなことでした」と安藤さん。

「車内のタイム測定で2分56秒台の記録をみたら、走りながら涙が止まらなくなってしまいました。ヘルメットの中がずっとびしょびしょでしたよ(笑)。本当によかったです。だけど、決勝に1台だけ出場できなくなるので、レースの世界は本当に過酷だなと思いました」

 午後からはいよいよN-ONEオーナーズ・カップの決勝レースを迎える。最後に安藤さんは「決勝は事故らず安全に笑顔で帰ることです。でも1台は抜いてみたいので、レース中はオーバーテイクを目指します」と意気込んだ。

 なお、決勝レースに挑んだ安藤さんは43位でチェッカーを受け、無事完走を果たした。

予選落ちの危機を乗り越え決勝レースに挑む
決勝レースでの安藤麻貴さんの走り

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