16年ぶり、待望の音頭 釜石・松原町内会、盆踊り復活

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16年ぶりに復活した盆踊り大会で踊りを楽しむ地域住民ら

 東日本大震災で大きな被害を受けた釜石市松原町の松原町内会(八幡徹也会長)は16日、町内の私有地で盆踊り大会を開いた。同町内会60周年を機に16年ぶりに復活。雨が上がった会場に幅広い世代の住民が集い、踊りを楽しみながら復興への願いを共有した。

 会場には音楽と太鼓の音が響き、やぐらを大勢の住民が囲んだ。「アラレちゃん音頭」や「炭坑節」などの曲が終わるたびに拍手が湧き起こり、川畑愛子さん(90)は「音楽に誘われて出てきた。このにぎやかな雰囲気が好き。みんなが集まる催しは大事だね」とうれしそうに語った。

 同町は震災前、230世帯約500人が暮らしていたが、津波で住民23人を含む73人が犠牲に。町内会員は現在、83世帯約130人に減少した。八幡会長(66)は「盆踊りはもうできないと思っていたが、住民の後押しがあって開催できた。本当に久しぶりで懐かしい」と笑顔で踊りの輪を見詰めた。