タナク「最初からいいリズムを感じ、思いきり攻められた」/WRC第9戦ドイチェランド デイ2後コメント

 WRC世界ラリー選手権第9戦ドイチェランドは8月18日、SS2〜7が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位をキープ。12.3秒差の総合2番手に王者セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が続いている。

■Mスポーツ・フォード

●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合2番手

セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)

「今日の出来には満足している。つねに激しくプッシュし続けたし、マシンのフィーリングもよかった。今週末はシャシーが本当によく働いてくれているから、ドライビングを大いに楽しめたよ」

「オット(タナク)の強さには脱帽する。もちろん、彼がほとんどすべてのSSで僕らより僅かに速かったから苛立ちもした。結局、それで12秒のギャップができてしまった」

「明日も頑張らなければならい。バウムホルダー(軍事演習場)には何が起こるか分からない異なる特徴がある」

「1番の目的は、(ポイントリーダーの)ティエリー(ヌービル)の先を行くことで、2番目の目的はラリーを制すること。だから、まだ通過点でしかないんだ!明日は長い1日となるから、引き続き頑張らなければならない」

●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合4番手

エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)

「いい1日だったし、今日の結果には満足している。今朝、かなり時間をロスしてしまったのは少し残念だった。でも、たまにはそんなこともあるから、引き続き頑張るしかない」

「中間グループはかなり接戦している。だから、明日は表彰台のポジションを狙ってプッシュするつもりだ」

●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合●番手

「フィーリングは徐々によくなっていて、マシンにもすごく満足している。ターマックをWRカーで戦うのは初めてだけど、すでにいいレベルに達している」

「それでもまだ学ぶことは山積みで、1番重要なのはブレーキングとコーナリングなんだ。明日のチャレンジも楽しみにしているよ」

■ヒュンダイ・モータースポーツ

●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合●番手

アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC )

「(コンディションに)自分のドライビングスタイルをあわせること、マシンのアジャストメントに1日を費やした。午前中、もっとアグレッシブになる必要があったのは確かだ」

「サービスで状況を確認し、僕のエンジニアが改善を施して素晴らしい仕事をしてくれた。午後はまさに正しい方向へ踏み出せたよ」

「10年も経ってから自分のドライビングスタイルを変えるのは大変だけど、このやり方を週末の残りの日程も継続できることを願っている」

●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合3番手

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC )

「今日は大きなミスもなく、できるだけのことをやったと思う。午前中に小さなトラブルがひとつあったけど、解決することができたし、セーフティにラリーをはじめられた」

「午前中の走行では安全策をとって2本のスペアタイヤを積んだけど、重量が重くなったせいで少しタイムを失ってしまった。路面もとてもダスティーだったしね」

「オット(タナク)とセブ(セバスチャン・オジエ)のタイムに追いつくのは難しかったが、表彰台圏内の戦いができてよかった。チャンピオンシップをリードしているから大きなリスクを負う気にはならないんだ」

●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合●番手

「僕たちにとって難しいラリーのスタートになった。午前中の走行にはそれほど満足できなかったし、グリップを見つけるのに苦労した」

「できる限りハードにプッシュを続けたけど、先頭集団のタイムはとても速くて、追いつくことができなかったアンダーステアに苦しん。だし、必要なリズムを掴むことができなかった」

「明日のステージはまた違ったターマックでのチャレンジになる。だから、やれるだけのことをやるよ。総合4位争いは僅差の争いだからね!」

■シトロエン・レーシング

●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合8番手

「金曜日は休む暇もなかった。状況は僕の思うようにはならなかったが、まだ先は長い。明日の天気はドライで太陽も出る予報だし、出走順もまずまずだから僕たちの実力を見せられることを願っている」

クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)

●マッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合11番手

「まだマシンについて学んでいるところだし、ターマックでの感覚も取り戻しているところだ。状況を考えると、午前中はペースの面ですごく順調だった」

「午後はエンジンの問題が起きて厳しいものになったが、明日の区間ではうまくいくことを願っているよ」

■トヨタ

●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合5番手

ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)

「今朝は、これまで経験したことがないくらい後方からのスタートだったから、路面に多くの泥が出ていて、そのようなコンディションに対する自信がやや欠けていた」

「しかし、日中のサービスでフロントデフのセッティングを少し変えたところ、午後のステージでは状況がかなり良くなった。 午後の再走ステージ、特に(SS6の)ミッテルモーゼルの2回目のSSの走りにはとても満足しているし、明日は良い戦いができると思う」

「明日は、このラリーで自分がもっとも好きなステージが続く。道幅が広いから、より多くのレーシングラインを通れることが、気に入っている理由だよ。また、路面が今日のステージよりもクリーンな点もね」

●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合首位

「ほぼ完璧な1日だった。いいドライビングができたと思うし、クルマも本当に良く走ってくれた」

「このクルマで、今日のような非常に特殊なステージを走るのは初めてだったし、すべてが自分にとっては新しい体験だった。しかし、すぐに対応することができ、最初のステージから良いリズムが感じられたから、1日を通して思いっきり攻めることができた」

「午後のステージは、ランチタイムに雨が降ったためコーナーごとにタイヤのグリップレベルが異なり、とても難しく感じた。それでもミスのないクリーンな走りができたよ」

「明日は、挑戦し甲斐があるバウムホールダー演習場内のステージを走るなど大変な1日となるだろうけど、自分のアプローチは今日と変わらない」

「まだまだ先は長いので、集中力を最後まで保ち続ける必要がある」

●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合7番手

「午前中の1回目の走行はとても良かったと思う。路面のコンディションは良好で、クルマも最高だった」

「しかし午後は状況が大きく変わり、ブドウ畑の道はいくつかのコーナーで泥や砂利が多く出ていて滑りやすく、かなり苦戦した。クルマに問題があった訳ではなく、自分が自信を持てなかっただけだけどね」

「絶対にミスをしたくなかったから、少し抑え過ぎてしまった。とはいえ、明日は長い1日だし出走順も悪くない。総合4番手の選手との差はたった5秒だから、頑張りたい」

© 株式会社三栄