いよいよ開幕した2018-19シーズンのリーガ・エスパニョーラ。
ここでは、『sportskeeda』による「リーガの夏移籍、ここまでのTOP5」を見てみよう。
デンマーク人MFダニエル・ヴァス(セルタ⇒バレンシア)
昨季4位と躍進して、UEFAチャンピオンズリーグの舞台に戻ってきたバレンシア。
新シーズンに向けた主な課題は選手層の薄さだったが、それを解決するべく活発な動きを見せている。
そのなかで最高のビジネスのひとつが、ヴァスをわずか600万ユーロ(7.5億円)で獲得したことだ。
29歳のデンマーク人は究極的なユーティリティ選手であり、非常に多くのポジションでプレーできる。
そのバーサタリティ性によって、メスタージャでも多くのプレータイムを得るだろう。
セルタは間違いなくヴァスを恋しく思うことだろうが、彼にとってもバレンシアにとっても意味のある移籍だ。
チリ人MFアルトゥロ・ビダル(バイエルン⇒バルセロナ)
バルサの夏移籍は、将来を担う若手選手の引き抜きを軸にしていた。だが、ビダルは例外だ。
彼は毎週プレーしないかもしれないが、欧州でのタフな試合でキープレイヤーとなれると証明することだろう。
ビダルなら中盤に必要な力をもたらし、バルサのMFはより強固なものになるはず。
イニエスタとパウリーニョを失ったバルサが、経験豊富で「Box to Box」なタイプの彼を獲得したことはもっともな話だ。
日本人MF乾 貴士(エイバル⇒ベティス)
世間的に注目されるのは大金で獲得したポルトガル代表MFウィリアン・カルヴァーリョだろう。
だが、ベティスは、GKパウ・ロペスやMFセルヒオ・カナレス、乾といった選手たちをフリーで獲得する見事な取引をやってみせた。彼らはUEFAヨーロッパリーグを戦うベティスのスカッドを強化するはずだ。
そのなかでも、エイバルで印象的な3シーズンを過ごした乾は、より強くてより攻撃的なチームに移籍したことでさらに輝くかもしれない。
ワールドカップで2ゴールを叩き込んだ才能ある日本代表MFは、キケ・セティエン監督のポゼッションベースのプレースタイルにすんなりフィットするはず。
スペイン人FWハイメ・マタ(バジャドリー⇒ヘタフェ)
この夏のヘタフェは多額の補強費を投下し、多くの人々を驚かせた。
ただ、そのなかで最も素晴らしいビジネスは、ハイメ・マタをフリーで確保したことだろう。
昨季の彼はスペイン2部でゴールマシーンと化して得点を量産。43試合で35ゴールを叩き出し、ほぼ独力でバジャドリーを昇格に導いた。
この好戦的なストライカーは29歳と遅咲きだが、ホセ・ボルダラスのチームにフィットするように見える。
スペイン人MFロドリ(ビジャレアル⇒アトレティコ)
スペインで最も有望な若手MFのひとりを2000万ユーロ(25.3億円)で手に入れたアトレティコ。非常にいいビジネスをしたように見える。
確保のタイミングもよかった。ロドリは22歳と若く、退団したガビの長期的な後継者になることを証明するはずだ。
彼はもともとアトレティコのカンテラで育った選手でもあり、クラブには馴染みがある。
ビジャレアルでの成功によって、今季のリーガでインパクトを放つことができる選手であることは証明済みだ。コケ、サウールとともにアトレティコとスペイン代表を牽引していくMFになりうる。