投手・大谷が復帰に向けて新たな一歩 実践形式の練習開始へ

右肘の故障の影響で打者としての出場が続く大谷翔平は同時に投手としての復帰を目指している。6月を最後にマウンドには立っていないが、最近ではブルペン投球を再開するなど着実に一歩を歩んでいる。日本時間8月19日、マイク・ソーシア監督が新たなプランを明かした。

ソーシア監督は「大谷の次のステップとして来週、アリゾナで打者を相手に実践形式の練習をすることになるだろう」と説明した。大谷は7月から復帰に向けたプログラムを開始。8月に入ってからは打者として試合に出場する一方でブルペンにも入り、投球の感覚を取り戻している。そして日本時間8月19日のレンジャーズ戦の試合前にも4度目となる投球練習を行っていた。この日は直球のみで20球を投じた。

投球練習を終えた大谷はブルペン入りの意図として軽めでフォームの確認をしたとのことだった。ソーシア監督が明かした実践形式の練習については「打者と対戦するのは久しぶり」とは話すようにこれまではマイナーリーガーを打席に立たせての練習をしたがそのときはバットを振らせず、ストライクとボールの判定に重点を置いていたという。まさに次なるステップを踏むことになる。

現在、レンジャーズ4連戦に臨んでいるエンゼルス。次カードは敵地、チェイス・フィールドでのダイヤモンドバックス2連戦となる。大谷はアリゾナ州・テンピにあるトレーニング施設を利用し、調整を続けるという。最近は4番打者を務めるも不本意な結果が続いたが、投手としての復帰に向けて光明が見えた。多くのファンが1日でも早い二刀流・大谷の復帰を待っているはずだ。まずは実践形式の練習が無事に終わってほしいところだ。

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