夏のおしゃれ? 日傘男子、県内じわり 雨晴兼用が人気

©株式会社熊本日日新聞社

男性向け日傘コーナーを設けている「東急ハンズ熊本店」=熊本市中央区

 女性用のイメージが強い日傘を使う男性が県内でもじわじわ増えている。例年以上に痛い夏の日差しが「日傘男子」を増やす背景になっているようだ。

 男性向けの日傘コーナーを設けている熊本市中央区の「東急ハンズ熊本店」では30~40代の男性からの問い合わせがこの夏、急増。6~8月の売り上げは昨年同期比30%増で、スーツ姿のまま買いに来る人もいるという。

 売れ筋はUVカット加工の雨晴兼用傘。青や黒の使いやすいシンプルなデザインで、折り畳み式が人気だ。「東京では男性が日傘を積極的に使うようになってきている。熊本も暑過ぎて、格好つけていられないという状況があるのかもしれない」と雨具担当の赤間極[きわむ]さん(26)。

 熊本市中心部を歩くと、日傘男子の姿はまだまだ少数派。ただ、日傘を差してベンチで休息を取っていた同市西区の会社員倉本敏広さん(30)は「最初は抵抗があったが、さすがにこの暑さなので持ち歩いている。帽子だと髪形が崩れるが、その心配もない」と話した。

 地方経済総合研究所(熊本市)は「男性が日傘を差すことに周囲もそこまで違和感を感じていないと思われる。今後、熊本でも日傘姿の男性が増えていくかもしれない」と予想する。

 環境省大気生活環境室によると、日傘などの日よけがあると体感温度は3~7度下がるといい、省としても普及の必要性を説く。

 8月も後半に入ったが、熊本地方気象台によると、残暑はしばらく続く見通し。男性の“日傘デビュー”を促しそうだ。(澤本麻里子、宮崎達也)

(2018年8月19日付 熊本日日新聞朝刊掲載)