今では世界トップレベルのGKとして高い評価を得ているアトレティコ・マドリードGKヤン・オブラク。スロベニア出身のオブラクは16歳の時に当時所属していたNKオリンピア・リュブリャナでデビューを果たしており、そんな若さでゴールマウスを任されたことが才能の凄さを物語っている。
しかしスペイン『as』によると、当時オブラクをデビューさせた指揮官ブランコ・オブラク(血縁関係ではない)は偶然が重なった末にヤン・オブラクの才能に気付いたことを明かしている。16歳時点ではオブラクの才能をはっきりと理解していなかったというのだ。
「デビューは偶然だったと言わざるを得ないね。前の試合で正GKのパフォーマンスが酷かったから、罰する意味を込めて16歳の若者をゴールに据えた方が良いと言ってやったんだ。その通りに私はやったのだが、先見の明が私にあったわけではないと認めないとね。オブラクに才能があるのは分かっていたが、あそこまでとは思っていなかったんだ」
「ワールドクラスのGKになると思っていたか?まさか、夢にも思わなかったよ。彼は良い選手だったが、私はGK専門コーチではないからね。ここまで良いとは分からなかった。数試合プレイさせたあと、何人かのGK専門家に聞いたんだ。彼らはオブラクがトップクラスのGKになるだろうと私に言ったんだ。つまりは彼らが正しかったんだね」
今やオブラクはアトレティコの堅守を支えるキーマンとなっており、25歳ながら世界最高クラスのGKと評価されている。オブラクはNKオリンピア・リュブリャナで16歳でデビューし、その1年後にはポルトガルの強豪ベンフィカに引き抜かれている。16歳での偶然のデビューがなければ、オブラクのブレイクはもう少し後のことになっていただろう。