強い台風19号は、21日(火)には暴風域を伴って九州南部や奄美、沖縄にかなり接近する見込み。大雨や暴風、高波に警戒が必要だ。
強い台風19号は、19日(日)午後3時には父島の西南西の海上を、ゆっくりした速さで西へ進んでいる。中心の気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は60メートル。台風は今後も発達しながら西北西に進み、21日(火)には暴風域を伴って九州南部や奄美、沖縄にかなり接近する見込み。
その後、22日(水)頃は東シナ海を北上し、西日本各地でも雨や風などの影響を受けるおそれがある。
強風・高波
台風の影響で、南西諸島や西~東日本の太平洋側にはうねりが入り、大東島と西日本の太平洋側を中心に波が高くなっている。また、小笠原諸島ではうねりを伴いしけている。20日(月)には、沖縄や九州南部・奄美では海上を中心に次第に風が強まり、沖縄では大しけになる所がある見込み。西~東日本の太平洋側でも次第に波が高くなり、しける所もありそうだ。
21日(火)には台風の接近に伴って九州南部・奄美、沖縄では風がさらに強くなり、沖縄と西日本太平洋側では大しけとなりそうだ。特に台風が接近する九州南部・奄美では猛烈な風やしけとなるおそれがある。暴風や、うねりを伴った高波に警戒が必要となる。
大雨・雷
20日(月)には、西~東日本の太平洋側の南東斜面では、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、局地的に激しい雨の降る所がある見込み。21日(火)には九州南部・奄美を中心に台風本体の発達した雨雲がかかり、雷を伴った非常に激しい雨が降って大雨となるおそれがある。
大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。
台風20号の動きにも注意
また、南鳥島近海にある台風20号は、週の後半にかけて本州付近まで北上してくるおそれがある。台風20号の進路にも注意が必要だ。