アマダHD、北米のバンドソーメーカーを買収

 アマダホールディングス(社長・磯部任氏)は、7月30日(米国時間)付で米国切削機械メーカーのマーベル・マニュファクチャリング社(Marvel Manufacturing、以下マーベル社)の全株式を取得し、完全子会社した。同日付で社名をアマダ・マーベル社(AMADA MARVEL, INC.)に変更。軽量形鋼用のバンドソーを新たに商品ラインナップに加えたことで、北米でのバンドソー売上高第1位メーカーとなる。

 マーベル社は、北米で100年以上にわたり、切削機械・器具、ブレードの製造・販売を手掛けてきた老舗メーカー。主力商品の竪型チルトバンドソーは、軽量形鋼の切断加工機として北米で高いシェアを維持している。年間売上高は約26億円(17年実績)。

 アマダグループは今後、竪型チルトバンドソーの専用ブレードを日本で開発して、アマダ・マーベル社が北米で販売する。一方、アマダグループの各現地法人を通じてアマダ・マーベル社商品を北米以外の地域で販売。同社工場を切削機械周辺装置の製造拠点として活用することも視野に入れるなど、グループの開発・営業基盤を活かした切削事業をグローバルで拡大していく。

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