浮き輪が流されたら? 三浦の子どもら安全な海水浴学ぶ

 子どもたちが海で自分の身を守るすべなどを学ぶライフセービング教室が19日、神奈川県三浦市の三浦海岸海水浴場で行われた。県内外の小学生約50人が参加し、海に入ってボードに乗ったり、溺れそうになったときの対処法を教わったりした。

 子どもたちに海の怖さを知った上で安全に楽しんでもらおうと、日本ライフセービング協会が主催。地元の三浦海岸サーフライフセービングクラブのメンバーらが講師を務めた。

 参加者は、ライフジャケットを身に着け、子ども向けの訓練用ボードの乗り方や、海上で遭難した場合などに集団で輪になって浮きながら救助を待つ方法などを学習。浮具のレスキューチューブを使って救助される体験もした。

 「浮輪が流されたら」をテーマにした紙芝居上演では、同クラブのメンバーが「溺れそうになったときは片手を大きく振って『助けて』のサインを発してほしい」と呼び掛けた。このほか、津波を想定して高い場所へ避難する訓練や自動体外式除細動器(AED)の使い方の説明なども行われた。参加した小学6年の一之瀬詩乃さん(11)=山梨県=は「スイミング教室に通っているが、海は波があるので泳ぐのが大変。溺れそうになったときは学んだことを生かしたい」と話していた。

訓練用ボードに乗って楽しむ子どもたち =三浦海岸

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