ひそかな人気「ダムカード」 写真や規模「役割知って」 見学者に無料で配布

20日から配布が始まった幸野ダムのダムカード(県企業局提供)

 ダム見学者に無料で配布される「ダムカード」を、国や地方自治体などが続々と作成し、ダム愛好者にひそかな人気となっている。20日には、県企業局が幸野ダム(湯前町)など3基でカード配布を開始、全国初のダム撤去が完了した荒瀬ダム(八代市)の特別仕様のカードも10月ごろに登場する。

 ダムカードは、国土交通省が2007年からカード型パンフレットとして作成。縦約6センチ、横約8センチで、表にはダムの写真と目的や型式を分類したアルファベットを明記。裏面にはダムの大きさや貯水容量などのデータに加え、周辺観光やこだわりの技術などを掲載している。

 全国で660基以上のカードがある。県内では、国が今月着工したばかりの立野ダム(南阿蘇村など)など4基、県は市房ダム(水上村)など3基分があり、これまでに国県合計で約1万6千枚を配布している。今回、県企業局分の幸野ダム、船津ダム(美里町)、都呂々ダム(苓北町)の3基が加わり計10基となった。

 ダム問題でたびたび激論が繰り広げられてきた県内。「蜂の巣城」の建設反対運動で知られた下筌・松原ダム(小国町など)や、住民討論集会などを経て国が計画中止を決めた川辺川ダム(相良村)のほか、立野ダムをめぐっても建設に反対する声も依然上がっている状況だ。

 ただ県企業局は「カードとダムの撤去や建設の賛否をめぐる事情は別。ダムの役割を知ってもらい、ダム見学者が増えることで地域振興にもつながる」と話している。(志賀茉里耶)

(2018年8月21日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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