【高校野球】金足農・吉田、日大三も破った! 東北勢の悲願Vかけ大阪桐蔭と決戦

第100回大会の決勝は金足農と大阪桐蔭が激突!

秋田勢の決勝進出は103年ぶり、大阪桐蔭は史上初2回目春夏連覇へ

 第100回全国高等学校野球選手権記念大会第15日は準決勝2試合が行われ、金足農(秋田)と大阪桐蔭(北大阪)が勝って決勝に進出。秋田勢として第1回大会の秋田中(現秋田高)以来103年ぶりの決勝進出となった金足農は初の全国制覇、大阪桐蔭は4年ぶり5回目、史上初となる2度目の春夏連覇をかけて、第16日(21日)14時から決勝が行われる。

 金足農は効果的な2本の適時打でリードを奪うと、エース・吉田が5試合連続2桁奪三振こそ逃したものの、134球7奪三振の好投。強打の日大三(西東京)に終盤、1点を失ったものの、競り合いを2-1で制した。大阪桐蔭は、2-2の同点から5回に集中打で3点を勝ち越し、エース・柿木が155球10奪三振、2失点で完投して済美(愛媛)を5-2で下した。

◯金足農(秋田)2-1日大三(西東京)

 金足農はこの日も5つの犠打を決め、1回、5回と無死の走者を犠打で進めて適時打でかえした。吉田はこの日、スライダー、スプリット、カットボール、ツーシームなど多彩な球種を幅広く使い、中盤までは早いカウントから打って出た日大三打線を手玉にとった。

 守備面でも、8回、9回と1死一、二塁のピンチで外野は定位置より深めに守り、長打で逆転されるのを阻止する守備位置をとった。8回に1点は失ったものの、日大三の打球は前進していたら抜かれていた当たりの外野飛球が多かった。基本に徹した攻守が、強豪に競り勝つ原動力となった。

◯大阪桐蔭(北大阪)5-2済美(愛媛)

 大阪桐蔭・柿木は、中盤までに100球近い球数を要した。横川、根尾と強力な投手陣を持つだけに、継投するかと思われたが、柿木が150球を超えてなお、140キロ台後半の直球で押して完投。エースの意地を見せた。

 藤原と根尾は目立たない試合ではあったが、4回には7番・山田、5回には6番・石川と、下位の選手が適時打。どこからでも得点が取れる打力を見せつけた。(Full-Count編集部)

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