岩場の男性救助 6人に感謝状 新上五島署

 長崎県新上五島署は20日、海辺の岩場に落ちて動けなくなっていた高齢男性を救助したとして、いずれも新上五島町有川郷在住の男女6人に感謝状を贈った。
 6人は、無職の江口ユキエさん(82)、自営業の三藤素代子さん(61)、三藤さんの次女で会社員の香月さん(22)、漁師の𠩤喜宏さん(67)と妻でパートのかず枝さん(65)、団体職員の江濱真一郎さん(49)。
 同署などによると、7月30日午後6時50分ごろ、散歩中だった江口さんが、有川漁港内の岩場で助けを求める町内の男性を発見。江口さんは、長女の素代子さんや知人の𠩤さん夫妻に協力を求めた。帰宅途中の江濱さんも加わり男性を引き上げ、110番通報した。
 同署であった式で、中島真司署長が感謝状を手渡し「一歩間違えば命に関わる事態だったのでありがたい」とあいさつ。江口さんは取材に「人がいると思わなかったので驚いたが、無事でよかった」と語った。

中島署長(右)から感謝状を受け取る江口さん=新上五島署

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