薬草研究 小浜高が優秀賞 全国家庭クラブ発表大会 日常に取り入れる工夫評価

 全国高校家庭クラブ研究発表大会で「身近な薬草を暮らしの中へ」をテーマに取り組んだ長崎県雲仙市の県立小浜高が、優秀賞にあたる全国家庭科教育協会賞を受賞した。約4年にわたり、薬草を日常生活に取り入れる工夫や普及活動に取り組んだことなどが評価された。
 同大会は7月26、27日に東京であり、高校で家庭科を学ぶ全国約1400校から14校が出場した。最優秀賞の文部科学大臣賞のほか、優秀賞3校が選ばれた。九州代表としてステージに立った小浜高は中田果穂さん(16)、原口千乃さん(16)、平野愛菜さん(16)、松本美実さん(17)=いずれも2年=が発表した。
 同校は2014年度から、薬草が持つ苦味や臭いを抑えて日常生活に取り入れる研究を開始。ヨモギを練り込んだクッキーやアルコールに漬けた消臭スプレー、温熱効果を生かした入浴剤などを試作している。
 本年度はヨモギやビワの葉を使った染め物に挑戦し、コースターやスマホケースを作った。また、文化祭や地元中学生との交流会でクッキーや消臭剤を配るなど普及にも力を入れている。
 中田さんは「先輩たちから続く研究を全国に知ってもらえてうれしい」。原口さんは「薬草の効果を学ぶいい機会になった」、平野さんは「今後も生活の中に薬草を取り入れていきたい」、松本さんは「受賞はびっくり。周りのみんなに支えてもらったおかげ」と、それぞれ受賞を喜んだ。

受賞を喜ぶ中田さん(前列右)、原口さん(同左)、平野さん(後列右)、松本さん(同左)=小浜高
小浜高の発表などがあった全国高校家庭クラブ研究発表大会=東京、文京シビックホール(同校提供)

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