釜石復興スタジアムで竣工イベント、進藤社長(新日鉄住金)が会場視察

 来年開催の「ラグビーワールドカップ(RWC)2019日本大会」の試合会場の一つとなる岩手県釜石市の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムが竣工し19日、記念イベントが行われた。

 竣工式典で野田武則釜石市長は「震災から7年5カ月余が経過し、復興は着実に進んでいる。東北の被災地を代表して全国・世界からいただいた復興への支援に対し、ラグビーを通じて感謝の気持ちを伝えたい。ラグビーと釜石を愛する子供たちにとってもRWC開催が力となってほしい。釜石はラグビーのまち・聖地であり、スタジアム完成を歴史の新たな一歩に刻みたい」と挨拶した。式典には新日鉄住金の進藤孝生社長も出席。スタジアムを視察し「自然に恵まれた素晴らしい環境。大会が盛り上がることを期待したい」とコメントを寄せた。

 イベントでは新日鉄釜石OB対神戸製鋼OBのレジェンドマッチが実現。往年の名選手が全力プレーを披露し、会場は歓声に沸いた。試合後、新日鉄釜石OBの松尾雄治キャプテンが挨拶し「我々の願いは来年の大会成功ただ一つ。皆様のお力添えをお願したい」と呼び掛けた。そのほか、釜石シーウェイブス対ヤマハ発動機のメモリアルマッチをはじめ、地元中学生と歌手・平原綾香さんとの合唱、人気グループ・EXILEメンバーとのハーフタイムダンスパフォーマンスなどが披露され、来年の本番に向け大会機運を盛り上げた。

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