8月16~19日に第9戦ドイチェランドが行われたWRC世界ラリー選手権。ここで第9戦終了時点のポイントランキングを整理しておこう。
TOYOTA GAZOO Racing WRTのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が2連勝を飾る形で幕を閉じたラリー・ドイチェランド。総合2位にはポイントリーダーのティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)、総合3位にはエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が食い込んだ。
ランキングでヌービルを追いかけているセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)は、競技3日目序盤までは総合2番手につけていたが、ロングステージのSS13走行中にタイヤがパンク。緊急のタイヤ交換を余儀なくされて大きくポジションを落としてしまった。
その後、粘りの走りを続けたオジエは上位陣にリタイアが相次いだこともあり、総合4位でフィニッシュ。またボーナスポイントが与えられるパワーステージのSSの18ではトップタイムを刻み、ダメージを最小限に留めている。
ランキングではヌービルが総合2位+パワーステージの1ポイントをあわせて19ポイントを獲得。獲得ポイントを172ポイントまで伸ばしランキング首位の座を守った。
ランキング2番手は149ポイントのオジエ。首位ヌービルとの差は2ポイント広がり、23ポイントとなっている。3番手は連勝したタナクで136ポイント。首位ヌービルとは36ポイント、2番手オジエとは13ポイント差に迫った。
マニュファクチャラーズランキングでは総合2位と総合6位(アンドレアス・ミケルセン)を獲得したヒュンダイが254ポイントでランキングをリードした一方、2番手には順位の変動があった。
第8戦終了時点でMスポーツ・フォードとトヨタが1ポイント差だった2位争いは、2台を表彰台に送り込んだトヨタが逆転。首位ヒュンダイと13ポイント差に迫った。
Mスポーツ・フォードは22ポイントを獲得したものの3番手に後退。ヒュンダイとは30ポイント差、トヨタとは17ポイント差となっている。
2018年のWRCは残り4戦。次戦の第10戦トルコは2010年以来のWRC開催となる上、これまでWRCが行われてこなかった地域での開催で、全チーム、全ドライバーにとって新たな挑戦となる。このラウンドでは大きな番狂わせが起きても不思議ではない。
■2018WRCドライバーズランキング(第9戦終了時点)
Pos Driver Points
1 T.ヌービル 172
2 S.オジエ 149
3 O.タナク 136
4 E.ラッピ 88
5 A.ミケルセン 65
6 D.ソルド 60
7 J-M.ラトバラ 55
8 E.エバンス 52
9 M.オストベルク 48
10 C.ブリーン 47
11 K.ミーク 43
12 T.スニネン 42
13 H.パッドン 34
14 S.ローブ 15
■2018WRCマニュファクチャラーズランキング(第9戦終了時点)
Pos. Manufacturers Points
1 ヒュンダイ・シェル・モビスWRT 254
2 TOYOTA GAZOO Racing WRT 241
3 Mスポーツ・フォード・ワールド・ラリー・チーム 224
4 シトロエン・トタル・アブダビWRT 159