防げサイバー犯罪 神奈川県警や学生ら、情報解析能力競う

 サイバー犯罪への対処能力向上を目指し、神奈川県警や情報セキュリティ大学院大学などでつくる神奈川サイバー犯罪対策研究会の競技会「CTF神奈川」が20日、横浜市神奈川区の同大学院大学で開かれた。神奈川や宮城など13県警や横浜市などの自治体、自衛隊、サイバー防犯ボランティアの学生が情報解析能力などを競った。

 競技会は4回目。13県警のほか、神奈川県や横浜市、藤沢市の3自治体、慶応大、文教大、市立横浜サイエンスフロンティア高校の学生サイバー防犯ボランティア、自衛隊から計22チームが参加した。

 暗号の解読や、身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」の解析など、難易度別に得点が異なる課題に取り組み、総合点を競った。

 優勝は茨城県警チームで、同県警の白土哲也警部補(39)は「過去問を解くなど特訓したかいがあった。後継者の育成にも取り組みたい」と喜びを語った。

 女性3人で出場した神奈川県警サイバー犯罪特別捜査官の小林華枝巡査部長(28)は「難しかったが、ランサムウエアの解析など実際の捜査に役立つ問題が多かった。もっと解けるようにならないといけない」と奮起を誓った。

サイバー犯罪への対処能力向上を目指して知識や技能を競った「CTF神奈川」=横浜市神奈川区の情報セキュリティ大学院大学

© 株式会社神奈川新聞社