北信越代表は福井新聞社推薦の梅ゼリー 「さわやか」「口当たり良い」とライバルうなる

北信越ブロック予選会で1位になった「金ノ梅ノ美『黄金の梅』のまるごと生ゼリー」

 実が青いうちは収穫しない。完熟し金色になって自然に落ちてくるのを待って、1個丸ごとゼリーに入れる。「こんなのあるんだ!大賞」北信越ブロック予選会で21日、福井県の梅を使ったスイーツ「金ノ梅ノ美『黄金の梅』のまるごと生ゼリー」が1位に輝いた。

 「梅のスイーツという発想が素晴らしい」「透明感ある金色が見た目に美しい」「なめらかでフルーティー」。予選会に参加した長野、新潟、富山、石川各県のライバル社の担当者をうならせた。

 福井県産の「新平太夫」という種が小さく、果肉が厚い梅の価値を最大限引き出す食べ方として、ゼリーが生まれたという。

「金ノ梅ノ美『黄金の梅』のまるごと生ゼリー」を手にする福井新聞社の山下英俊さん=21日午後、富山市

 「さわやか」「梅の実がジューシー」「口当たりが良い」「酸味がない」と試食した女性から評判良かった。当然だろう。塩っぱい梅干しを頭に描いていた中高年の筆者も、かんきつ系の風味にスプーンが止まらない。冷たくひやすと夏にぴったりだ。

 このほか予選会では、信濃毎日新聞社は米粉で作ったナンとカレー。新潟日報社は食用菊を使ったまんじゅう。北日本新聞社は鶏肉の昆布締め。北國新聞社は魚醬「いしり」を用いたポン酢を持ち寄りPRした。

 11月13日の全国大会に出品する推薦人の福井新聞社営業局、山下英俊さんは「北信越の素晴らしい各商品の中から1位に選ばれたのは名誉なこと。見た目、味覚に加え、地域性、希少性からも大賞を狙えるのでは」と話した。

 (共同通信富山支局長 和田茂樹)

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