台風19号 九州南部・奄美に最接近 台風20号は西日本に上陸のおそれ

台風19号、20号の位置と進路予想。

 非常に強い台風19号は、九州南部・奄美地方に最接近している。九州南部・奄美地方は暴風と高波に厳重に警戒し、西日本から東日本の太平洋側、九州の西海上では高波に警戒が必要だ。
 また、台風20号は小笠原近海にあって、西寄りに進んでいる。23日には西日本にかなり接近し、西日本付近に上陸するおそれがある。西日本から東海では、2つの台風の影響で大雨が長引き、総雨量が多くなる見込み。

台風19号は九州南部・奄美に最接近

22日午前3時の雨と風の予想。

 台風19号は、21日午後10時には奄美大島の北約80キロにあって、1時間に約20キロの速さで西北西へ進んでいる。この後も非常に強い勢力を維持したまま、九州の西海上を北西に進み、23日朝に黄海に達する見込みだ。

暴風・高波

22日にかけての風と波の予想。

 九州南部・奄美地方では、一部が台風の暴風域に入り、猛烈な風が吹き、猛烈なしけとなっている。西日本から東日本の太平洋側ではうねりを伴って大しけとなっている所がある。九州南部・奄美地方では、22日朝にかけて猛烈な風が吹き、猛烈なしけとなる見込み。西日本から東日本の太平洋側でも22日にかけて大しけとなる。

大雨・雷・突風

予想される雨の量。

 台風本体の発達した雨雲が屋久島にかかり、非常に激しい雨が降っている。また、紀伊半島や四国・九州の太平洋側の南東向き斜面でも激しい雨の降っている所がある。
 台風本体の発達した雨雲がかかる九州南部・奄美地方では22日昼前にかけて雷を伴った非常に激しい雨や猛烈な雨が降るおそれがある。大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒するとともに、落雷や竜巻などの突風に注意が必要だ。

台風20号は西日本に上陸のおそれ

21日午後5時30分の気象衛星画像。

 台風20号は小笠原近海にあって、1時間に30キロの速さで西北西に進んでいる。台風はこの後も発達しながら北上を続け、22日には本州に接近、23日には西日本に上陸するおそれがある。
 小笠原諸島の海上は台風20号の影響でうねりを伴いしけていて、22日にかけては台風20号が接近するため、非常に強い風が吹き、21日夜遅くから海は大しけとなる。

 西日本から東海地方にかけては、台風第19号の影響で22日にかけて雨量が多くなる見込みで、23日から24日にかけては、台風20号の影響でさらに雨量が多くなるため、大雨に一層の警戒が必要だ。

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